めんどくさいは宝の山。朝と夕方のイライラを“仕組み”に変えてみた

最近、どこかで見かけた言葉。
「めんどくさいは宝の山」
最初は、ふーん、たしかにね、くらいに思ってました。
でも、よくよく自分の毎日を見てみると、我が家の中には「めんどくさい」がめちゃくちゃ転がってるんですよね。
- 朝ごはん
- 車の座席
- 帰宅後のカバン
- 小学校のプリント
- 保育園の水筒とタオル
ひとつひとつは小さい。でも毎日毎日、同じところで引っかかる。そして、わたしは毎日同じようにイライラしている。
もしかして、ここを変えたら暮らしがちょっと楽になるのでは……?
そう思って、最近「めんどくさい」をひとつずつ拾って、仕組みに変える実験を始めました。
朝ごはん、「今日なに食べる?」をやめた
まず最初に取りかかったのが、朝ごはん。今までの朝は、毎日こんな感じでした。
「今日なに食べる?」「うーん……」「ごはん?パン?」「うーん……」「じゃあ、これは?」「やだ」
朝からメニュー相談員、しんどい。
しかも3人それぞれ言うことが違う。ごはんの日もあれば、パンの日もある。フルグラがいい日も、卵かけご飯がいい日も、お餅がいいと言われる日もある。
朝ごはん自体は出すだけのものがほとんどなんです。でも、朝に聞いて、朝に考えて、朝に対応するのが地味にしんどい。
そこで始めたのが、朝ごはん予約制。
夜のうちに「明日の朝ごはん、予約してください」と3人に聞くことにしました。すると「おもち」「卵かけご飯」「バターパン」みたいに、それぞれ予約してくれるように。夫が簡単な予約表も書いてくれました。朝はそれを見て出すだけ。
これ、めちゃくちゃ楽……!
朝に「何食べる?」から始まらないだけで、かなり気持ちが違いました。
途中で「ヨーグルトがいい」と言われても、「昨日は卵かけご飯で予約してたよ」と言うと、3歳の息子もなんとなく納得してくれる。予約って言葉がいいのかもしれません。ちょっとお店っぽい。
ちなみに長女は、「フルグラと卵かけご飯」「お餅とヨーグルト」みたいに、朝食ビュッフェみたいな予約をしてきます。
あんたそんな食べられんやろ。
と思いつつ、まずは第一希望から出すことにしています。食べ終わってまだ食べたければ、次の予約へ。朝ごはん予約制、今のところかなりいい感じです。
車の座席争いを、ABC表にした
次に手をつけたのが、車の座席問題。我が家では、車に乗るたびに座席争いが起きていました。「私ここがいい!」「違う!弟くんが先!」「じゃんけん!」「負けた!いやだ!」……そして揉める。
もうさっさと乗ってくれ。
朝は時間がない。保育園まで車で数分とはいえ、荷物を乗せて、子どもが乗って、シートベルトをして、道が混む日もある。なのに、車に乗るだけで毎回ひと悶着。
そこで、座席を固定することにしました。ただ、完全固定だとそれはそれで不満が出そうだったので、3パターン作りました。
- 最初に3人でじゃんけんしてAパターンを決める
- そこから時計回りに席をずらしてB、さらにずらしてC
- それを日替わりで回す(今日はA、明日はB、その次はC)
さらに大事なのが、その子が乗っていない日でも、座席表どおりにすること。
長女は朝の保育園送迎には乗らないことが多いんですが、「長女がいないから今日はここ座っていい?」を許すと、また交渉が始まります。なので、乗っていても乗っていなくても、表どおり。これにしました。初日はかなりスムーズでした。
座席表、すごい。
毎回その場で決めるから揉める。あらかじめ決まっていれば、母が裁判官にならなくていいんですよね。
小学校のプリントは「母ボックス」へ
長女の小学校のプリント問題も、ずっと悩みの種でした。学校から帰ってきても、プリントを出さない。連絡帳も出さない。渡したプリントも先生に出し忘れる。カバンを見ると、あちこちから紙が出てくる。
なんでファイルに入ってないん……?
最初は、プリントを分類してほしいと思ってました。母に渡すもの、宿題、テスト直し、捨てていいチラシ。でも、よく考えたら、それは求めすぎでした。そもそもカバンから出すことができていないのに、分類まで求めるのはハードルが高すぎる。
そこで、やることをかなり絞りました。
帰ってきたらやること
- カバンをあける
- 中に入っているものをぜんぶ出す
- 紙っぽいものを母ボックスに入れる
- 連絡帳も、書いてあってもなくても母ボックスに入れる
- 教科書・ノートをカバンにもどす
ポイントは、「紙っぽいもの」。プリントかどうか、大事かどうか、捨てていいかどうか。そこは判断しなくていい。紙っぽいものは全部、母ボックス。これならできそうです。
保育園カバンも「ただいまボックス」を作った
そして、今回いちばん大きかったのが、保育園カバン。夕方、保育園から帰ってくる。玄関にカバンを置く。そして子どもたちは、そのままおやつへ直行。
いや、まず荷物片付けてくれ。
保育園カバンの中には、水筒、手拭きタオル、コップ袋とコップ、汚れもの袋、プールの日はプールセット、着替えが入ってる日もあります。
わたしの中では、「水筒を出す→カバーを外す→空なら流しへ、残ってたらテーブルへ→タオルとコップ袋は洗濯機へ→汚れもの袋の服も洗濯機へ→空のリュックは箱へ」という流れでした。
でもこれ、子どもからしたらかなり複雑なんですよね。空なら流し、残ってたらテーブル、袋は洗濯、リュックは別の場所。
大人には普通でも、子どもには分岐が多すぎる???
だから、最初のゴールを変えました。分類しなくていい。判断しなくていい。とにかく全部出して、ただいまボックスへ。
保育園カバンの近くに、空の箱をひとつ置きました。その名も、ただいまボックス。紙にはこう書きました。
かえってきたら
- リュックをあける
- なかみをぜんぶだす
- ただいまボックスに入れる
- からっぽのリュックを自分の箱へ
- → ぜんぶおわったら おやつ
これだけ。水筒も、タオルも、コップ袋も、汚れもの袋も、全部いったんただいまボックス。その後の仕分けは、わたしがやります。
本当は全部自分でやってくれたら助かります。でも、今いちばん減らしたいのは、帰宅直後のイライラなんです。子どもたちがカバンを一切触らずにおやつへ行く。わたしがブチギレながらカバンを片付ける。この流れを変えたい。だからまずは、カバンを空にするところまで。ここまでできたら合格にしました。
仕組みを変えると、怒る回数が減る
朝ごはん予約制を始めて、車の座席表を作って、母ボックスとただいまボックスを用意して。まだ数日ですが、明らかに変わったことがあります。
わたしが怒る回数が減ったこと。
実際、次女に言われました。「ママ、今日の朝怒ってなかったね」
最高の効果測定やん。
子どもたちが急にすごく頑張るようになったわけではありません。でも、揉める場所が減った。朝に決めることが減った。その場で判断することが減った。それだけで、かなり違いました。
わたしは今まで、毎日同じようにイライラしながら、毎日同じように声をかけて、毎日同じように「なんでできないの」と思ってました。でも、同じことを繰り返しているだけでは、同じ結果になる。変えるべきは、子どもたちの気合いだけじゃなくて、仕組みの方だったのかもしれません。
めんどくさいは、暮らしの改善ポイントだった
「めんどくさい」は、ただの不満だと思ってました。でもよく見るとそこには、毎日引っかかっている場所、毎日わたしが判断していること、毎日同じように怒っていることが詰まっていました。
つまり、めんどくさいは宝の山。暮らしの中の小さいイライラを拾って、ひとつずつ仕組みに変えていく。そうしたら、毎日はもう少し楽しくなるのかもしれません。
めんどくさい採掘、しばらく続けてみようと思います。
まずは、朝ごはん予約制と座席ABC表と、ただいまボックス。どれも完璧ではないけれど、今日の朝は、少しだけ平和でした。それだけで、かなりうれしい。






















