シミという虫に出会って、わが家の湿気と換気を見直した話

最近、家の中で、銀色の細長い虫をよく見るようになりました。
細長くて、触角が長くて、おしりにもヒュッと長い毛みたいなものがある虫。ゴキブリではなさそうだし、刺したり噛んだりするタイプでもなさそう。でも、家の中で会いたいかと言われたら、まったく会いたくないやつ。
調べてみると、どうやら「シミ」という虫らしいです。漢字では「紙魚」と書くらしく、紙や段ボール、湿気のある暗い場所を好むんだとか。
……心当たりが、ありすぎました。
きっかけは、段ボールの上にいた虫
最初に見つけたのは、段ボールの上でした。
水のペットボトルが入っていた段ボールを、階段下の物置部屋に置いていたんですが、そこにシミらしき虫がいたんです。しかもわが家、その階段下に段ボールで作った簡易棚まで使っていました。
この時点で、かなり嫌な予感。
もしかして段ボールって、収納じゃなくて虫のアパートなのでは……?
虫に会いたくないだけなのに、なぜか始まる収納改善タスク。つらい。でも、やるしかない。
ということで、勢いで無印のパイン材の棚を2つポチりました。段ボール棚からの卒業です。階段下物置部屋、再開発スタート。
でも、よく考えたら本命は洗面所だった
階段下の段ボールは、たしかに怪しい。でも、よくよく思い返してみると、今までシミによく出会っていたのは、階段下じゃなくて洗面所まわりでした。
わが家の洗面所、脱衣所であり、洗濯機置き場であり、トイレの出入り口であり、お風呂場の入口でもある。さらに台所とも隣接しています。
そして台所には、食洗機、ヘルシオ、ホットクック。湯気もくもく系の家電がたくさん。洗濯機もパナソニックのドラム式で、乾燥のときにも湿気が出ます。
つまりここは、わが家の中でもかなりの「湿気発生ゾーン」だったんですよね。
虫の問題だと思ってたけど、これ、わが家の湿気と換気の問題なのでは……?
ここから、わが家の湿気・換気攻略戦が始まりました。
湿度計を置いたら、75%だった
洗面所まわりは、入居したときからちょっと気になっていました。なんとなく、もわっとする。なんとなく、こもったような臭いがする。トイレの匂いも抜けにくい気がする。
でも「気のせいかな」「水回りってこんなもんかな」と思っていました。
そこで、湿度計を洗濯機の上に置いてみたんです。
表示された湿度は、75%。
あ、気のせいじゃなかった。
「なんかジメジメする気がする」じゃなくて、数字としてしっかりジメジメしていました。
換気扇をつけているのに、吸っている感じがしない
わが家は、台所の換気扇を24時間つけっぱなしにしています。洗面所の扉も基本は開けっぱなし。奥の小さな窓も、晴れている日は少し開けっぱなしにしていました。
お風呂・洗面所・トイレは、たぶん三室換気みたいな仕組みで、浴室換気扇をつけると3カ所から吸うタイプなのかなと思っています。なので、一応「換気はしている」つもりでした。
でも、ずっと違和感があったんですよね。トイレの匂いが抜けない。洗面所ももわっとする。換気扇、ほんとに動いてる?壊れてない?と思うくらい、吸ってる感じが弱い。
そこで換気扇のスイッチをよく見てみたら、「弱」と「強」がありました。今まで基本は「弱」で運用していたんです。
試しに、吸い込み口にティッシュを近づけてみました。弱だと、吸い付かない。強にすると、吸い付く。
24時間換気してるつもりやったけど、弱だと全然足りてなかったんか〜い。
この日から、わが家の水回りは「強」運用に変更することにしました。
サーキュレーターで空気を動かしたら、湿度が下がった
さらに、サーキュレーターを出しました。
1階のエアコンは、洗面所とは対角線上のリビング側にあります。そこで、エアコンの乾いた空気を洗面所のほうへ送るように、サーキュレーターを回してみたんです。
すると、湿度が少しずつ下がっていきました。
75% → 70% → 68% → 65% → 62%
これは、かなり感動した……!
「この家はどうしようもなく湿気る」んじゃなくて、空気が滞っていただけかもしれない。空気の道を作ってあげれば、ちゃんと変わる。そう分かっただけでも、かなり大きな発見でした。
サーキュレーター、ただ涼しくするための家電だと思っていましたが、湿気対策としてもかなり頼れる存在でした。
雨の日は、家全体の湿度が上がる
ただ、別の日に見てみると、雨の日はまた様子が違いました。
昼間はサーキュレーターと強換気で62%まで下がった洗面所も、夕方ごろには少し湿度が戻っていたんです。試しに場所を変えて測ってみると、
- リビングのど真ん中で67%
- 洗濯機の上で70%
- 窓際では72%
つまりこの日は、洗面所だけが特別に湿っているというより、雨の影響で家全体の湿度が高めだったんだと思います。晴れていた前日は、夕方から夜にかけても70%を超える感じではありませんでした。
なので、雨の日に多少湿度が高くなるのは仕方ない。大事なのは、雨の日は窓を開けっぱなしにしないこと。換気扇を強にすること。サーキュレーターで空気を動かすこと。
完璧に60%以下をキープするというより、雨の日でも70%台が長時間続かないようにする。このくらいが、わが家の現実的なラインなのかもしれません。
前の家と今の家の違い
前の家は、古い家でした。隙間も多くて、夏は暑いし、冬は寒い。虫も普通に入ってきました。そのときは「隙間だらけで困るな」と思っていました。
でも今思えば、そのぶん空気は勝手に入れ替わっていたのかもしれません。
今の家は、前の家より気密性が高いです。夏は涼しく、冬は暖かく過ごしやすそう。その一方で、湿気や臭いも、意識して逃がしてあげないとこもる。
家が変わると、暮らし方も変えなきゃなのね。
前の家の感覚で暮らしていたら、今の家では空気が滞る。今の家には、今の家の取扱説明書が必要なのかもしれません。そしてその取扱説明書は、住みながら少しずつ自分で作っていくものなのかも。
今回わが家で分かったこと
今回のシミ騒動で、いろいろ分かりました。
- 段ボールは、長期保管しないほうがいい。特に暗くて湿気がこもる場所に置きっぱなしは危険
- 水回りの換気扇は、弱では足りないことがある。「つけている」ことと「ちゃんと空気が動いている」ことは別
- 雨の日は、窓を開けると逆に湿気を入れてしまうことがある。窓開け換気がいつでも正解とは限らない
- 水取りぞうさんのような除湿剤は収納内にはよさそう。でも洗面所全体の湿気を下げるには、サーキュレーターや換気のほうが効きそう
そして何より、湿度計があると強い。
「なんか湿っぽい気がする」じゃなくて、「今75%ある」「サーキュレーターを回したら65%まで下がった」「雨の日はリビングでも67%ある」と、数字で見えるようになります。
数字で見えると、不安がへる!
しばらくの方針
これからしばらく、わが家ではこんな方針でいこうと思います。
- 水回りは換気扇を強にする
- 雨の日は窓を閉める
- 湿気がこもるときは、サーキュレーターで空気を動かす
- お風呂後・ドラム式の乾燥稼働後・ホットクックやヘルシオを使ったあとは湿度の推移をよく観察する
- 段ボールは収納にしない
- 階段下や洗面所まわりのホコリを減らす
- 収納内には除湿剤を置く
シミには、できればもう会いたくありません。極力、会いたくない。
でも今回のおかげで、わが家の空気のクセが少し見えてきました。虫に会いたくなさすぎて始まった湿気・換気攻略戦。まさか、家の気密性や空気の流れについて考えることになるとは思っていませんでした。
暮らしって、こういう小さな違和感から見直すことになるんやなと思います。段ボールの上にいた小さな虫が、わが家の湿気問題を教えてくれました。
……できれば、もう教えに来なくて大丈夫です。笑





















