帰省前に、我が家の車にガソリンを入れてきた。
ついでに、タイヤの空気圧もチェックしてきた。

で、そのとき思った。

夫、空気圧チェックとか絶対やってないと思う!!!

いや、もしかしたらやってるかもしれん。
やってたらごめん。

でも、たぶんやってない。

夫は自称というか、本人いわく「車好き」らしい。

車の構造とか、エンジンの仕組みとか、そういうメカっぽい話はけっこう詳しい。
「この車のここがいい」とか、
「あのモデルはこうで」みたいな話もする。

私は正直、そういう話はあまりわからん。

車は前に進めばいい。
荷物と人を運んでくれればいい。

そんな私から見ると、夫の車への興味はたしかにすごいなと思う。

でも。

でもですよ。

車が好きと言うわりに、いま乗っている車への扱いが雑すぎんか?

という気持ちが、ずっとある。

車好きなのに、車の中がゴミ箱化する謎

一番わかりやすいのが、車内のゴミ。

夫は、車の中にゴミをためるタイプ。

コンビニで買ったパンの袋。
お菓子の包装。
飲み物の空き容器。
タバコ関係のフィルムや箱。

そういうものが、運転席まわりとか、座席の下とか、後部座席の足元とかに落ちている。

いや、車の中ゴミ箱なんですか?

って、何度思ったかわからん。

しかも、匂いが気になるからと言って、車用の消臭剤とか、エアコンの吹き出し口につける芳香剤みたいなものは置いてある。

いや、違うやろ。

匂いの原因、たぶんゴミやろ。

まずゴミ捨てよ?

ファブリーズの前に、ゴミ袋やろ?

車の中が汚いと、私は普通に嫌なのだ。

そこは部屋と同じ感覚。

閉じた空間で、家族も乗る。
子どもも乗る。
毎日、送り迎えにも使う。

そこが食べかすやら袋やらでごちゃごちゃしとるの、私は落ち着かない。

夫にとっては、車は「走るもの」なのかもしれない。

走りがよければいい。
運転して気持ちよければいい。
マシンとして好き。

たぶんそういう感覚なんだと思う。

一方で私は、車を「移動できる個室」みたいに思っている。

だから、気持ちよく過ごせる空間であってほしい。

ここがもう、だいぶ違う。

「走りがいい」と「きれいに使う」は別物らしい

夫はたまに、久しぶりに運転すると、

「あー、やっぱりいい走りだな」

みたいなことを言う。

いい走り。

なるほど。

私には、そこがあんまりわからない。

もちろん、ちゃんと走るのは大事。
安全に走るのも大事。

でも、街乗りでそんなに加速性能を求めていない。

ちょっと踏んだらブーンと加速するより、
むしろほどほどに進んでくれたほうが安心する。

子どもが飛び出してくるかもしれんし、
お年寄りが横道から出てくるかもしれんし、
住宅街ではノロノロ走るぐらいでちょうどいいと思っている。

だから私にとって、車の優先順位は、

ちゃんと走る。
安全に止まる。
荷物が乗る。
家族が乗る。
中が清潔。

このへん。

でも夫は、たぶん違う。

車の構造とか、エンジンとか、走りの感覚とか、そういうところにロマンがあるらしい。

それはそれでいい。

いいんだけど。

それならなおさら、きれいに使ってあげてくれん?

と思う。

好きなものなら、大事にしたくならんのかな。

シートがボロボロになっていても、肘掛けがボロボロになっていても、荷物スペースにいつからあるのかわからないものが積まれていても、本人はまったく気にならないらしい。

不思議。

本当に不思議。

私だったら、好きなものほど整えたい。

でも夫は、好きの向きが違うんだと思う。

車の外側や内側をピカピカに保つことではなく、
運転したときの感覚とか、機械としての性能とか、そういうところが好き。

たぶん。

たぶんね。

でも私は言いたい。

車は走れば終わりじゃない。
そこに人も乗るんです。

夫の車から、我が家の車になった

以前は、車が2台あった。

夫の車。
私の車。

そんな感じで、それぞれが主に使う車が分かれていた。

でも引っ越しを機に、車を1台にした。

私の車は手放して、今は夫がもともと乗っていた車を、家族みんなで使っている。

今でもつい、
「パパの車で行くよ」
と言ってしまうことがある。

でも違う。

もうこれは、夫の車ではない。

我が家の車。
みんなの車。

私も毎日乗る。
子どもの送り迎えにも使う。
帰省にも使う。

そうなった瞬間、私はもう我慢できなくなった。

車の中を全部見直した。

ドアポケットにずっと入っていたDVD。
昔の音楽機器。
使っていないケーブル。
タバコ関係のもの。
いつから入っとるんかわからんもの。

なんでここにあるん?

というものが、いろいろ出てきた。

長距離移動のときにDVDを見ることがあるなら、そのとき持っていけばいい。
毎日ドアポケットに入れておく必要はない。

そこには、マスクとか水筒とか、今使うものを入れたい。

それだけの話なんだけど、こういう日々の見直しを夫はあまりしない。

気にならないんだと思う。

気にならないのは、ある意味うらやましい。

でも、気になる側からすると、ずっと気になる。

なので、私がやった。

全部出した。

必要なものと不要なものを分けた。

ゴミは捨てる。
家に戻すものは戻す。
車に置く必要のないものは置かない。

その流れで、古いライターなんかも出てきた。

これがまた困る。

ライターって、地域によって分別が違う。
ガスを使い切ってから出してください、みたいなルールもある。

こういうのもさ。

ちゃんと自分で調べようよ、と思う。

今はゴミ分別のアプリもある。
何ゴミで出すかも、何曜日に出すかも、検索すれば出てくる。

家族で暮らしている以上、ゴミの分別も生活の一部。

車の中にためこんだものを、最後に誰が分けるんですか問題。

結局、私やん。

空気圧チェックから、車掃除したくなった

最初はただ、帰省前にガソリンを入れて、タイヤの空気圧を見ただけだった。

でもそこから、

「そういえばオイル交換もそろそろ気になるな」

と思い、

「夫は空気圧チェックしてるんかな」

と思い、

「車好きって言うわりに、車内はあれでいいんか」

と思い、

最終的に、車の中を掃除したくなった。

なんなんだ、この流れ。

でも、たぶん私にとって、車のメンテナンスってそういうことなんだと思う。

オイル交換も大事。
空気圧チェックも大事。
ガソリンを入れるのも大事。

でも、車内をきれいに保つのも、同じくらい大事。

家族が毎日使う場所だから。

子どもを乗せる場所だから。

私が毎日運転する場所だから。

夫の「車好き」と、私の「車を大事にする」は、たぶん方向が違う。

夫は、走りや機械としての車が好き。
私は、暮らしの道具としての車を整えたい。

どっちが正しいとかではない。

いや、でもゴミは捨ててほしい。

そこだけは譲れない。

で、結局。

車好きとは何か。

いまだによくわからん。

でも少なくとも、我が家の車になった以上、もう中身は私が整える。

ガソリン入れて、空気圧見て、オイル交換の時期を気にして、ゴミも捨てて、必要なものだけ置く。

走りの良さは夫に語ってもらうとして。

私は私で、
「家族が気持ちよく乗れる車」
を作っていこうと思う。

書いてたら、また車掃除したくなってきた。

よし、掃除すっぞ。